タバコのニコチン摂取でワキガが急に発症することがある

「タバコを吸うとワキガになりやすい」

そんな都市伝説を聞いたことはありませんか?結論を言うと、タバコが原因でワキガになってしまうことはあります。タバコは自律神経を狂わせたり、体臭を悪化させる要素を含んでいるので、タバコが原因でワキガを発症させる可能性は考えられるのです。

特に、大人になって急にワキガを発症した、という方は注意深くこの記事を読んでみて下さい。

タバコとワキガの関係性

tobacco

タバコ(喫煙)によってワキガが悪化、あるいは発症する原因はいくつか考えられます。

・汗が出やすくなる
・ビタミンCが奪われる
・皮脂腺が活性化する
・自律神経が狂ってしまう

それぞれの要素別に原因を考えてみます。

ニコチン摂取で汗が出やすくなる

タバコの成分であるニコチンは中枢神経興奮剤の1つです。中枢神経興奮剤は交感神経を刺激するもので、眠気を覚ます・汗をかきやすくする・集中力を高めるなどの効果があります。

カフェインも同様の中枢神経興奮剤に含まれております。カフェインを豊富に含んだ飲み物(コーヒーや栄養ドリンクなど)を運動前に摂取することで、汗がかきやすくなります。

汗が出やすくなるからワキガ臭がするの?

ワキガ臭と一般的な汗臭は全くの別物です。分泌される汗腺も異なり、ワキガはアポクリン腺から出る汗によりニオイがします。しかし、一般的に出る汗はエクリン腺から出るもので、普段かく汗はニオイを持ちません。エクリン腺から出る汗が衣類に付着して雑菌が増殖することでニオイが出ますが、エクリン腺の汗そのものにニオイは無いとされています。

エクリン腺から出る汗でワキガ臭が強くなることもある
エクリン腺から出る汗により、服に雑菌が増殖してワキガ臭と一緒になることでにおいが強くなることもあります。タバコはワキガ臭自体を促進させる効果ではなく、ワキから出るニオイそのものを促進させます。

ニコチンを摂取してしまうとビタミンCが消費されてしまう

ワキガを抑える栄養素としてビタミンCが挙げられます。ワキガは血液が酸性になり、酸化作用によってニオイ成分が分泌されます。ビタミンCには酸化を抑える働きがあり、ワキガを抑える効果が期待できるのです。

ニコチン摂取でビタミンCが欠乏する

ニコチンを体内で分解するためにビタミンCが大量に消費されます。個人差はありますがタバコ1本で40~100mgのビタミンCが消費されます。1日の必要摂取量の半分以上が失われます。

【参考】厚生労働省によるタバコとビタミンCの関係性(P.226)

「なら、ビタミンCを多く摂取すればいいの?」と思われるでしょう。しかし1度に摂取できるビタミンCの量は人によって決まっており、一気に摂取しても尿として外に排出されてしまうのです。ビタミンCを摂取するならこまめに、時間を置きながら摂取しましょう。

補足:アイコスなら大丈夫?

最近、TV番組の影響で注目の集まる「アイコス」。タバコと違いタールを9割以上も抑えられます。普通のタバコに比べてビタミンCの消費量は軽減されますが、ニコチンの摂取量について抑えられないためビタミンCの欠乏を避けることができません。

皮脂腺の異常分泌

タバコを吸っている方の肌はギトギトで脂ぎっているイメージがありませんか?

タバコは男性ホルモンを優位にする働きがあり、その男性ホルモンが皮脂腺に働きかけ、皮脂を過剰に分泌させる効果があるのです。ワキガの原因であるアポクリン腺は皮脂腺中に存在するため、皮脂腺の活動量が多くなればなるほどワキガ臭も強くなります。

今までワキガじゃなかったのに、急にワキガになったという方も、この皮脂腺の異常分泌やアポクリン腺の活性化が原因と考えられます。

喫煙は自律神経を狂わせる

喫煙行為は、体内の自律神経を狂わせる働きがあります。

ワキガかそうでないかの違いとして、アポクリン腺自体の量の問題もありますが、実は自律神経の関係も大きく影響しています。自律神経の影響というと分かりにくいですが、簡単に言うと「私、今臭いかも…」「臭ってるかな?」と気にしすぎてしまう「病気」のこと。

多汗症や精神性の発汗なども同様の原因で起こると言われていますが、この自律神経のスイッチが、アポクリン腺のスイッチと連動しているため、たとえアポクリン腺の量が少なかったとしても異常にスイッチが入ることでニオイが強くなるのです。

大人になって急にワキガになってしまう人の多くは、社会的なストレスに負けてしまったり、タバコや飲酒、偏った食生活、就寝時間の未確保による自律神経の乱れが原因と考えられています。

タバコをやめてもワキガは治らない

タバコをやめてワキガが治ったという例はありません。禁煙のストレスで自律神経やホルモンバランスが乱れ、汗が出やすくなる人もいます。特にストレスによる汗はワキガ臭の原因であるアポクリン腺から出る可能性が高いです。

現在タバコを吸っている人がワキガ臭をすぐに抑えたいのであれば、ワキガクリームを塗るか手術しかありません。

手術は高額な上、傷跡が残るものなので現実的ではありませんが、市販のワキガクリーム等で対処し、ニオイに対して自分の耐性を付けることが重要でしょう。無理にタバコをやめようとせず、禁煙外来などに通いながら徐々に減らしていくのが現実的です。

禁煙を初めた当初はニオイが一時的に強くなり、周囲の反応などがおかしくなるのでそれが逆にストレスになってまたワキガが強くなることもあります。従って、禁煙とワキガ対策は同時に行うのが良いでしょう。

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